今年も大いに盛り上がった
『第11回大規模工事見学会』
――建築系大学生が現場の空気を体験!
そのスケールの大きさに感嘆の声しきり!建築を学ぶ大学生を対象に、(社)建築業協会関西支部が開催している『大規模工事見学会』。その名の通り、大規模な建築物が建てられている現場を訪れ、学校では得られない現場の空気を体感してもらうものです。11回目を迎える今回は10月26日に開催され、39人の学生たちが『(仮称)国立図書館関西館』と『(仮称)大和郡山市文化総合施設』を見学。そのスケールの大きさに驚くとともに、建築に対する興味や向学心も刺激された印象深い一日となりました。
IT革命を具現化!
完成が待ち遠しい国会図書館
“百聞は一見にしかず”を地でいく貴重な体験を前に、今回の見学会を企画した総務専門委員会の吉田良輔委員長が「漠然と見るのではなく、問題意識を持ちながら好奇心を全開にして見学して欲しい」と挨拶。学生たちにとって有意義な見学会に、という熱い期待が寄せられました。
見学会では初めに、京都府相楽郡精華町の『(仮称)国立図書館関西館』を訪問。地下4階地上4階建てで延べ6万平米にもなる同館は、国立国会図書館が蓄積する膨大な情報資源を東京本館と分散保存することと、高度情報化社会にとって欠かせない電子媒体への利用者を促すために計画されたもの。そんな大切な役割を担っている建物について、近畿地方建設局営繕部の北原監督官や竹中・住友・五洋JVの橋本所長らが工事概要を説明。学生たちは、21世紀仕様とでもいうべき多彩な新工法、そして大阪では珍しい「建設CALS/EC」が実験的に施行されていることなどに聞き入っていました。その後、地下にある巨大な書庫スペースを見学。息を呑むような大空間と先端をいく設備、自然光を巧みに取り入れたデザインなど、整然と流れる工事の様子を興味深げに見て回りました。
1998年10月に着工した同館は、躯体工事の8割が完了。2002年3月のオープンを予定しています。
歴史ある日本の風景を大切にした
文化総合施設
次に訪れたのが、金魚の街であり城下町としても有名な大和郡山市北郡山町の『(仮称)大和郡山市文化総合施設』。来年春の完成を目指している同施設では、施工担当の浅沼組・藤本建設JVの梶統括所長が「図面だけでは見えてこない、現場の空気に触れて欲しい」と挨拶。その後、工事概要について説明を受けました。説明の中で学生たちは、郡山城址に隣接する同施設の景観への並々ならぬ配慮と、日本的な甍(いらか)の風景をコンクリートで創り出す技術に関心が集中。現場の生の声を聞き、現場をつぶさに見学することで、“生み”の苦労と喜びをくみ取っていました。
純和風のデザインとなる同施設は、1200人収容の大ホールと200人の小ホール、さらに図書館、武道館を併設。大和郡山市の新しいシンボルとなる美しい文化施設が、間もなく誕生します。