第5回 BCS受賞作見学会に参加して
大阪芸術大学 森下 敬子
今回2回目の参加となるのですが、平成12年、淡路花博「ジャパンフローラ2000」が開催され、大きく話題となっていた淡路夢舞台を見学することを心待ちにしていました。さらに、ワールドカップの開催時期と重なり、国際会議場はイングランド選手のキャンプ地ともなっていて、以前より、私のテンションは上がっていました。
まず、午前中は神戸税関を見学ということで、30分ほどバスの中でビデオでの説明があり、安全第一(セーフティアシスメント)を徹底した作業の紹介や、地下工事作業手順など詳しく説明していただき、実際に神戸税関に着き、外観と内部の違いに少し驚きを感じました。神戸税関は阪神大震災の前は2つの建物に分かれていたのですが、外観は1つの建物となっていて、内部は中庭を中心にガラス張りのモダンな建物でした。
神戸税関は『NATIONAL GATE』を合言葉に外観全体は船をモチーフにしてつくられ、屋上に上がった時、海の景色が一望でき、風がとても気持ち良く、船に乗っている気分でした。神戸税関では、海外に行って、持ち帰れない物なども知り、建築以外のことも勉強になりました。(ちなみにサボテンはダメみたいですよ!)
お昼には淡路島へ着き、おいしい昼食を済ませ、淡路島国際公園都市、夢舞台へ。
国際会議場では施設利用カード(シール)を貼って入館しました。写真撮影が禁止されていたのですが、イングランド選手のポスターが大きくかけられてあり、思わず写真をとりたかったです。会議室兼パーティ会場を見学し、屋上へ。屋根が円形なので、瓦は一枚一枚大きさが違うところが非常に高度な技術だと思いました。さらに淡路瓦が使用されてあり、コンクリートと地元の素材を上手く利用されていると思いました。隣には茶室があり、円形の通路と水とすりガラスで“静”の空間が出来ていて、緊張感のある回廊でした。(年に4回ほどしか利用されないのが少し残念です。)
ウエスティンホテルを通り、教会の天井からの光の差し込みはさすが安藤忠雄氏!と感心しました。すぐ横の階段を上がると、貝の浜が広がり、百段苑が見えてきました。ここで私が感じたのは、緑と水の壮大なランドスケープでした。まさしく緑の森の復活に成功したプロジェクトではないかと思いました。さらに奇跡の星の植物館を見学。10mほどあるガラスの箱の天井までを支えているコンクリートの柱は1日で一気に固めたそうです。ただため息が出る一方でした。ここで見学は終了し、敷地全体(213,930F)はまわりきれなかったです。ガイドマップを見ながら、サイクリングコースなどがあれば、また新たな楽しみ方が出来てくるのではないかと思いました。
見学会に参加して、設計者の意図や、施工者の苦労した点、管理に渡るまで、様々な思いを聞くことが出来、建築に対する考え方がまた一つ広がりました。最後に本当に楽しい見学会を開催していただき有難うございました。