第9回BCS賞受賞作品見学会に参加して

大阪産業大学環境デザイン学科4回生 文字 瑠衣

 

 「なぜ今までこの見学会に参加しなかったのだろう。勿体ないことをしていたな。」
 今回、見学会に参加して一番強く感じた事だった。なぜなら、バスを貸し切って、訪れた建物の説明を聞きながら丁寧に案内してくれて、おまけにお昼に豪華なお弁当までいただけて。こんな至れり尽くせりのツアーが無料で参加できる。
 それに加えて、とても自分の知識が広がり、勉強になるのだ。
 このツアーの最大の魅力はやはり、その建物の建設時の関係者さんにわざわざ来ていただいて、当時の施工時の状況や工事の進め方などの詳しいお話を直に聞きながら建物を見学できる点だ。
 個人的に建物の見学に行く際には絶対に見ることの出来ない建物の裏側の部分を見ることが出来たり、その人しか知らない細かな情報などを聞いたり出来るので、過去に訪れたことのあった同じ建物でも全く違う目線で見たり、感じたりできた。
 今回は午前中に兵庫県太子町にある「筑紫の丘斎場」、そして午後に神戸市にもどって「兵庫県立美術館・なぎさ公園」を訪れた。
兵庫県立美術館・なざき公園(全景) 共に一番興味が湧いたのは、施工管理の方に伺った苦労話だった。とても構造的には難しい工事のデザインを設計者は施工者に要求してきて、そのデザインを保ちながらどういった工夫できちんと強度や安心感のある建物を作り上げるかといったような、実際の工事と意匠デザインとのギャップだった。
 そんな表舞台には出てこないような裏の話は滅多に聞く事はできない。施工技術の専門的な知識があまりない学生のわたしたちには理解し難い問題なので、もし雑誌にこのような内容の記事が書かれていても理解することは難しいだろう。
 しかし、この見学会では建物を目の前にしてどの部分が工夫しているなどのお話が聞けるので、すんなりと理解できるのだ。なんて素晴らしいことだろう。
 わたしは今まで意匠デザインの方に興味があったが、最近では施工技術といった裏の立役者といった分野にもすごく興味をもち始めていた時期でもあったので、この見学会は自分にとって非常にプラスになるものだった。
 今日の一日は大変有意義なものだった。是非まだ一度も参加したことのない学生さんたちにこの見学会をお勧めしたいと思う一日でもあった。
 来年はもっと大勢の友達を誘って、このBCS賞受賞作見学会に参加したいと思う。

兵庫県立美術館で都竹元副所長の説明を聞きながら